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アカデミックインターンシップ 株式会社朝日ラバー研修

2020年8月27日 13時34分

 8月19日(水)に白河市の株式会社朝日ラバーの白河第2工場で研修をさせていただきました。この研修は生徒が地元企業などへの訪問を通して研究開発の一端を見学・体験し、研究職・技術職への理解を深め、今後の自らの探究活動や学習、そして進路決定に生かしていくことが目的です。

 参加したのは2年SSクラスの男子3名です。まず、会社概要について、その後、各種製品について説明していただきました。卓球ラケットのラバーから、自動車の部品、輸液、透析などの医療用機器の部品や医療系学生が実習に用いる皮膚や血管、内臓のモデル、ライフサイエンス分野に用いられるマイクロ流体デバイス、今後さまざまなところでの使用が期待されるRFIDタグなど、ゴムを利用した幅広い分野の製品について説明を受けました。説明の後、工場内を見学させていただきました。製品の中には塵を排除したクリーンルームで製造されているものもあり、生徒たちも専用のウェアを身に付けて入室させていただきました。ゴム製品に関わる研究の基本は化学ですが、工学などさまざまな専門を持つ従業員の方々が日々研究・開発に励んでいるとのことでした。

 生徒たちは、シリコンゴムの開発などの技術面だけではなく、会社が保有する独自の技術や知識を利用して、私たちの社会が抱える様々な分野の課題に挑み続ける姿勢に大きな興味を抱いたようでした。今回の研修の機会を設けて下さいました、株式会社朝日ラバー様、また、研修を企画してくださったふくしま医療機器開発支援センター様に改めて感謝申し上げます。

<生徒の感想から>

・今回の研修で化学に加えて工学、医学などと関連した製品がありました。自分が将来大学で化学を専攻する際、どの分野とかかわっていくのかも考えなければならないと思いました。

・シリコンゴムの技術についてのみならず、経営面についての話も聞くことができて大変有意義な時間となりました。販路の開拓や企業間の交渉などに興味を持ちました。

・病院のリネン(シーツ、パジャマなど)などにもRFIDタグが利用されているところが印象に残った。

アカデミックインターンシップ 福島コンピューターシステム(株)研修

2020年8月24日 09時51分

 8月18日(火)・19日(水)に福島コンピューターシステム株式会社での研修に両日あわせて17名の生徒が参加しました。この研修は、地元企業において、研究や業務の一端を体験することにより、自然科学分野における研究に必要な高度な知識やスキルの向上を図ることを目的としています。

 今回の研修では、システムエンジニアの業務についての講話を拝聴し、学習型パートナーロボットUniboのプログラミング実習を行いました。企業の第一線で活躍されている方のお話を伺ったり、最新の技術に触れることができ、大変有意義な研修となりました。今回の研修の機会を設けて下さいました、福島コンピューターシステム株式会社様に改めて感謝申し上げます。

<生徒の感想から>

 Unibo(対人コミュニケーションが可能な多機能ロボット)を用いた実習では、自身の手で簡単なプログラムを組むことにより、どのような処理が行われているかを実感を伴って学ぶことができた。
また、先日のSSアカデミーのプログラミング授業とリンクする知識も多々あり、言語は違ってもプログラミングの考え方の枠組みは共通しているということも実感した。

 今回の研修を通して、「迷ったら楽しい方を選ぶ」のように今後の生活に役立つような事を学べました。また、私でも「難しいかな」と思っていたプログラミングを一人でして、ロボットを動かせたことがとても嬉しかったです。

 

アカデミックインターンシップ ふくしま医療機器産業推進機構研修

2020年8月20日 09時48分

 8月の夏季休業を利用し、本校SSHクラスの生徒がインターンシップを体験しました。これは生徒が、地元企業などへの訪問を通して研究開発の一端を体験し、研究に必要な高度な知識やスキルの向上を図ることが目的です。
8月1日(土)、郡山市富田町の一般財団法人ふくしま医療機器産業推進機構にて、生徒4名が医療機器開発について研修を行いました。同機構が進める「福島県医療関連産業高度人材育成プログラム」の一部に参加させて頂いたものです。

Asaka High School, FukushimaAsaka High School, Fukushima

アカデミックインターンシップ 東成イービー東北㈱研修

2020年8月11日 13時00分

 2020年8月3日(月)に、SSクラス対象アカデミックインターンシップとして、東成イービー東北㈱に2名の生徒が参加しました。

 この事業は、本校SSH事業における研究の深化を担う代表生徒に対し、大学や民間の研究機関に赴き、研究の一端を体験することにより、自然科学分野における研究に必要な高度な知識やスキルの向上を図ることを目的としています。

 参加させていただいた東成イービー東北㈱様は、「はやぶさ2」プロジェクトの重要部分を任され、1年半の試行錯誤の末制作された部品により、的確にクレーターをつくるという大成功に関して、多大な貢献をされた会社です。2名の生徒達も、大きな成果を為しえるための努力や開発という未知なるものへのチャレンジについて興味深く受講していました。

 生徒感想と受講の様子を掲載します。

 先日のアカデミックインターンシップでは、実際に製品加工に携わる人の姿や思いの一端を感じられました。
 はやぶさから車のダッシュボードまで、幅広く加工が活躍していることを知り、製品が世に出るまでに加工がどれだけ役に立っているかをプレゼンや体験を通して知れました。また、担当者様方が説明自分の拙い質問にも丹念に答えてくれたり、終始和気あいあいとした雰囲気で迎えてくれたことには人生経験の深さを感じざるを得ませんでした。
 今回の発表が、実際に社会で働こうという思いを新たにする素晴らしい機会になりました。

 JAXAから、はやぶさ2に関わる受注を受けたという技術力を目の当たりにできただけでなく、社長の福島県に対する熱い想いを感じることができた。
 今後の生活においては、今回の見学で得たことを生かし、福島県に将来、何か還元できるようにないたいと思う。

 

 

カンゾウ(甘草)についての特別講義

2020年7月14日 18時12分

 7月14日、本校と連携研究を行っている奥羽大学薬学部の伊藤徳家教授による特別講義が行われました。「最重要薬用植物カンゾウ 『良薬は口に苦し』はウソだった」と題して、薬用植物として知られるカンゾウ(甘草)について講義をしてくださいました。 カンゾウは多くの漢方薬の原料であり、西洋ではお菓子に入っているなど、大変身近な植物です。今回の講義ではカンゾウの有効性や国内での栽培の取り組みに加えて、輸入に大きく頼っている現状、採取地の環境破壊が懸念されていることなど、カンゾウにまつわる社会的背景についても講義してくださいました。講義の中で、カンゾウが入っているお菓子を試食する場面もあり、参加した生徒たちも興味をもって講義に臨んでいました。本日の講義により、研究に携わっている生徒たちも、カンゾウを研究すること重要性を実感できたと思います。

<生徒の感想から>

  • 砂漠化が農地開拓や森林伐採だけでなく身近な漢方の材料であるカンゾウの乱獲も影響していると知りとても意外で驚いた。漢方薬は調べられていない事が多いそうで、より詳しく知りたいと思った。(1年男子)
  • 講義のはじめは「本当に国家間で争うほどのものか?」と思っていたが、数多くの薬効を考えると国内自給率を高めた方がいいというのもうなずけた。(1年男子)
  • カンゾウは漢方薬だ、という知識しかありませんでしたが多様な効能や利用法を知ることができた。今後の実験にも意識をこれまで以上に高くもって取り組んでいきたい。(2年男子)
  • 漢方薬の原料には「カンゾウ」という名前が見られ、”漢方薬では万能なのか”というイメージを持っていたが、今回の講義で有用かつ入手困難な状況であることがわかった。私は薬剤師を目指しているので今回の講演で気付くことができた目線も含め、将来、生かしていこうと思います。(3年女子)

カンゾウが使われているお菓子の試食中

物理チャレンジの予選に参加

2020年7月13日 15時30分

7月11日(日)、物理チャレンジの1次予選が実施されました。

本校生徒は2年生の10名が参加しました。当日は自宅受験でした。
6月に提出した実験レポートとの総合評価で1次予選の結果が決まります。

2次試験は全国大会となり、8月開催となります。
2年生は半年以上準備をしてきました。良い結果が出ることを期待しています。

以下は実験レポートの作成の様子です。金属の比熱を求めることがテーマでした。

SSアカデミーⅡ プログラミングⅠ 第3回

2020年7月10日 12時25分

  7月2日(木)6•7校時のSSアカデミーⅡの授業は,プログラミングⅠ第3回,全員が発表する時間となりました。各自が解決を目指す問題について,課題をどう捉えどう解決を図るのか,プログラムにはどんな機能をもたせるのか,スライドは3枚程度,時間は5分以内に説明する,というものでした。
 授業の様子は報道に公開され,翌3日昼のFCTニュース,6日の福島民友,福島民報朝刊紙面上で紹介されました。

Asaka High School, Fukushima

【写真1】各自机上でパソコンを操作して発表

 

サイエンスキャッスル研究費アサヒ飲料賞に採択されました

2020年7月7日 17時34分

 アサヒ飲料株式会社と株式会社リバネス主催の、サイエンスキャッスル研究費アサヒ飲料賞に、本校生物部「天然酵母の探査」が採択されました。これは、「『健康・環境・地域共創』などの社会課題に役立ち、未来のワクワクを生み出す研究や開発」に対して、研究の支援などを行うプロジェクトで、多数の応募の中から、厳正な審査を通過した5校が採択されました。今後は、研究費用の助成を受けるとともに、アサヒ飲料社の研究者とリバネスのスタッフにアドバイザーとしてついただき、研究を進めていくことになります。
 このたび、このような形で研究への支援を受けることになり、大変光栄に思います。ありがとうございました。社会に還元できるような成果が出せるように、なお一層熱意を持って研究に取り組みたいと思います。

 

アサヒ飲料株式会社ニュースリリース https://www.asahiinryo.co.jp/company/newsrelease/2020/pick_0706.html

株式会社リバネスニュースリリース https://lne.st/2020/07/06/asahiinryo/

 

坪倉先生の医療深掘りゼミ第一回~イントロダクション:医師の仕事とは~ を行いました

2020年6月25日 18時30分

6月25日(木)放課後 視聴覚室にて、福島県立医科大学の坪倉正治教授による講演会を行いました。

約40名のゼミ参加生は今後、医療の様々な課題について坪倉先生のご指導のもと、複数回ゼミ形式で学んでいく予定です。その初回として、そもそも現代の医師の仕事はどのように広がっていて、今後医療現場はどのように変化していくのかなどについてイントロダクション的な内容をご講演いただきました。

本日の講演により、生徒たちは自分たちの中の医師像を大きく広げられたのではないかと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 <感想>

・近年の情報のあり方が、発信者が選んだ情報を受け取り手が直接受け取れる携帯から、受け取り手が自分の好きな情報を好きに選べるようになったことで知識が狭い範囲に偏った人が現れるという話が一番印象に残っています。

 医療関係者の社会的責任が重くなったことに関しては、この新型コロナウイルスによって揺れ動いている社会状況下で専門家の人がスポットライトを浴びたり医療従事者の発言が表立って取り上げられているということなどからも少し感じてはいましたが、そこにもやはり人々が簡単に知識を得られるようになり、その人たちがその知識を以てしてもそれ以上の信頼感を抱けるような存在が医師として求められるようになったことが原因なのだろうと思います。AIや技術の進歩によって代替されることが考えにくい、人たい人で一対一のコミュニケーションをとることや、広い視点から物事を見つめ発生した事態のファクターは何か、どのようなつながりがあるのかを冷静に推論するといったことが今後要求されてくるのだと理解したうえで、「医療」の具体的な問題点を考える今後のゼミに臨みたいです。  (3年男子)

・医師としての役割が変化し多岐にわたってきているというお話も新たな発見でした。IT化による仕事内容の変化は少ないだろうと思っていた医療現場でも、社会の変化によって仕事内容に変化が生まれているということにはっとさせられました。また、技術発達が加速している中、医師はより一層、新たな治療法などの理解に努めなければいけないということが分かりました。私は在日外国人の方の医療制度の問題に興味を持ち、医師を目指したいと思いました。これからのゼミでは1つの課題に焦点を当てて考えを深めていくというお話しだったので楽しみです。先生に質問したいことはたくさんあるので、次回までに知識を深めより濃い質問や考え方ができるように準備したいと思います。  (3年女子)

・坪倉先生の講演を聞いて、より医師になりたいという思いが強くなりました。各所で「AIに仕事が奪われる」という話は聞きますが、何とか今のままでも大丈夫ではないかと漠然と思っていましたが、自分にしかできないことをみつけるのは大切なのだと改めて感じました。医師の仕事の多様さ、しかしどの立ち位置であれ結局は困っている人を助けることにつながる面白さ、そして多様な深め方がある医療の仕事には、今日一日だけでもかなり興味と好奇心をそそられました。僕はあまり数学が得意ではないので、なんで必要なんだろうなどと悲観的に考えてしまうことがないわけではなかったですが、今日のお話しにもあったとおり、医療の仕事の多様性のみならず、そこに関わる仕事ありきで成り立っているから、様々なことを頭にいれておくべきだと考えると、今の学習がかなり生きてくるのだと分かりました。坪倉先生のような素晴らしい熱心な意思になることを目指して、日々の積み重ねを頑張っていきたいと強く思いました。  (2年男子)